トイレの情報をiPhoneで

トイレの情報3万件! 社会福祉iPhone
http://ascii.jp/elem/000/000/582/582731/
もともと旅行代理店に勤めていた人が、NPOを立ち上げて作成。

アプリの名前は「Check A Toilet for iPhone」(iTunes Store)。高齢者や障害者にも安心して使えるトイレの情報が、日本全国で3万件以上は登録されている。価格は無料だ。
(中略)
イデアに自信はあった。ユーザーはこれから増えるという確信があったからだ。日本人で障害者手帳を持っている人はおよそ600万人、75歳以上の後期高齢者は約1300万人以上もいる。彼らの家族も知りたい情報だろう。

 会社の上司にその企画を持ち込むと、首はヨコに振られた。「会社で動かすほどのビジネスにはならない。広告はそう甘くない」

だが、そこであきらめたくはない。金子さんは飲み会での付き合いがあったプログラマーやデザイナーの友人たちに声をかけ、ボランティアで活動を開始した。
(中略)
それにしてもなぜビジネスモデルが必要なのだろう。普通のNPO法人であれば、そこまでビジネスにこだわらずにやれるのではないか――金子さんの答えは明快だった。

 助成金を受け取っていなかったからです」

 何度申請しても、審査は通らなかった。ITとは縁遠い福祉業界で、インターネットの地図サイトにデータを埋め込むAPI提供型サービスといった説明をしても、誰ひとり理解してくれなかった。それなら、ビジネスとして維持継続を考えられる道を作るしかない。