職場で病気の申告

毎日新聞
記者の目:鹿沼てんかん発作死亡事故 ◇病気申告できぬ状況も理解を
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20111021ddm004070132000c.html

あるてんかん患者を紹介したい。事故直後「患者の置かれた立場を分かってほしい」と連絡してきた滋賀県の男性Aさん(50)だ。
(中略)
病気を公にしたてんかん患者は、免許拒否や就職差別に遭う恐れがある。また、てんかん患者は卒倒など重度の発作が年1、2回起きる人でも、「精神障害者保健福祉手帳」で最も軽い3〜2級しか取得できない。その直接の恩恵は年50万円程度の所得税などの減免だけだ。

 「正直に言うたら誰か面倒みてくれるんですか? 薬で抑えてはいますが、発作が起きないとは断言できない。そう言うと多くの会社は雇ってくれへんのです」。Aさんは絞り出すように訴えた。