アップルVSサムスンの訴訟、アップル全面勝利

アップル全面勝訴 サムスンに825億円賠償命令 スマホ訴訟で米地裁
産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120825-00000560-san-bus_all

 【ワシントン=柿内公輔】スマートフォン(高機能携帯電話)などのデザインや技術特許を侵害したとして、米アップルと韓国サムスン電子が互いに訴えていた裁判で、米カリフォルニア州連邦地裁の陪審団は24日、アップルの主張をほぼ全面的に認め、サムスンに約10億5000万ドル(約825億円)の賠償支払いを命じる評決を下した。

 評決によると、アップルがサムスンに侵害されたと主張していた7件の特許のうち、アップルの「iPhone(アイフォーン)」の形状のデザインや、タッチ操作技術など6件について侵害を認定した。


スマホ訴訟、アップル全面勝利 グーグル陣営、痛手
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120826-00000062-san-bus_all

 【ワシントン=柿内公輔】米アップルと韓国サムスン電子が世界各国で繰り広げる注目の訴訟合戦は、巨大市場の米国でアップルに軍配が上がった。この結果は、サムスンだけでなく、同社に基本ソフト(OS)「アンドロイド」を提供するグーグルにとっても痛手となる。

 アップル側は、サムスンスマホタブレットで、「アップルの機能などをまねた商品で市場に参入し、売り上げを伸ばした」と訴えたのに対し、サムスンも「アップルは合法的な競争を阻害している」と反論。互いに一歩も引かない訴訟合戦を展開してきた。

 世界中で提起されている訴訟では、アップルとサムスンにそれぞれ有利な判決が出るなど判断が分かれているが、巨大市場の米国でアップルが勝訴したことは、各国の訴訟に影響する可能性もある。

 IT業界では、一連の訴訟について、「アップルとグーグルという世界の覇権を争う両雄の『代理戦争』」(アナリスト)という見方をされてきた。サムスンは今回の敗訴で、「ギャラクシー」シリーズのスマホの米国での販売が差し止められる恐れもあるだけに、OSを提供するグーグルとしても開発戦略の見直しを迫られる。

 ただ、今後も続く両陣営による泥沼化した訴訟合戦では、グーグルやサムスンによる巻き返しも十分あり得る。急成長するスマホ市場での両陣営による主導権争いはさらに激しさを増しそうだ。