デジタル輪転機

アスキーjp 「講談社が導入した国内初のデジタル輪転機を見てきた」
http://ascii.jp/elem/000/000/760/760423/
一部抜粋

 しかし小部数の生産にはいくつかの課題もある。一例として、出版物に使用する用紙が多様である点が挙げられる。一口に文庫といっても、出版社ごとに使用する用紙は異なるため、印刷会社がさまざまな出版社から印刷を受注した場合、印刷のたびにロール紙を入れ替え、設定を変更する作業が発生することになる。

 つまり、印刷会社にとって小ロット生産は効率が悪く、躊躇する面がある。ロール紙は1本あたり1万メートル程度の長さがあるそうだが、仮に320ページの文庫を1000部印刷する場合、使うのは6000メートル程度で消費しきれないという。

 インクジェット印刷機の品質はオフセット印刷に比べて劣る面もあり、品質を重視する印刷所と出版社の間で基準に関する考え方が違うという側面もあった。