「ワンタイムパスワード」で初被害

ネット不正送金:容疑者を逮捕 推奨パスワード被害:毎日新聞
http://mainichi.jp/select/news/20130313k0000e040185000c.html

 ネットバンキングで不正送金した金を引き出したとして、警視庁は13日、容疑者を不正アクセス禁止法違反などの疑いで逮捕したと発表した。被害に遭った口座は警察庁が安全性が高いとして金融機関に推奨していたワンタイムパスワードの一種を利用していた。
 逮捕容疑は1月22日、首都圏在住の女性が開設した三菱東京UFJ銀行のネットバンキング口座から容疑者名義などの3口座に計200万円を不正送金し、東京都文京区のコンビニの現金自動受払機(ATM)から全額引き出したとしている。
 同行のワンタイムパスワードは、利用者が普段使っていないパソコンからアクセスした場合などに通常のパスワードとは別に発行される。利用者にメールで通知し、送金時に入力を求める。ワンタイムパスワードでの被害が発覚したのは初めて。
 警視庁によると、容疑者は「昨年8月にネットで知り合った中国人の男に指示され引き出した。報酬は13万円だった」と認めている。被害女性のメールが不正アクセスされ、ワンタイムパスワードが盗み見られた可能性があるという。