クラウドで在宅勤務

アデコクラウドで在宅勤務
http://mainichi.jp/enta/music/news/20101008ddm010020108000c.html

総合人材サービスのアデコ(東京都港区、マーク・デュレイ会長兼社長)は年末までに「クラウドコンピューティング技術」を使った「在宅人材サービス」を始める。クラウド技術は、自宅に高機能コンピューターがなくてもネットを通じ、ソフトなどが利用できる。このため出産や育児で在宅を余儀なくされている女性や障がい者らが、自宅のパソコンでコールセンター業務などに携われるとPRする。企業は新サービスの活用で、通勤費などコスト削減や、繁忙期の人手不足の解消などメリットを得られるという。

 「在宅人材サービス」はIT(情報技術)企業が開発したクラウド技術を活用し、業務状況を遠隔管理するなど勤務先と同様のセキュリティーが確保できるのが特長だという。アデコは問い合わせ内容が込み入っている場合、経験豊富な自社オペレーターへ対応を切り替えるなど独自のサービスを計画。3年以内に約1000人の在宅勤務者と契約する方針。企業のコールセンターをはじめ、データ入力業務が多いネット通販などの需要を見込む。

 アデコは従来の在宅勤務を「翻訳など成果報酬的な色彩が強かった」と指摘。新サービスは「テレビ電話で上司の判断を仰ぐなど、勤務先と一体感を感じながら、仕事へのモチベーションを高められる」と違いを強調する。