マザーズジョブカフェ京都

働くナビ:京都で始まった働きたい母親を対象にしたワンストップサービスとは。
http://mainichi.jp/life/job/navi/news/20100830ddm013100052000c.html

 働く女性の約7割が出産を機に仕事を辞めており、子育て中の再就職は簡単ではない。保育所の待機児童増加で、就職活動中の預け先確保は難しく「働きたくても働けない」という声は強い。8月に京都府が開設した「マザーズジョブカフェ」は、働きたいお母さんを支援するための複数の機能を1カ所に集め、関係者の注目を集めている。

 ジョブカフェはJR京都駅南、府の男女共同参画センターの中にある。女性向け求人情報を提供するハローワークの「マザーズコーナー」▽働き方や就職活動の仕方をアドバイスする「女性再就職支援コーナー」▽母子家庭の就業、生活相談を受ける「母子自立支援コーナー」−−の三つが同居し、相談から就業までを一元的に支援する。

 また、同じ建物に保育室もあり、就職活動中は無料で子どもを預けることができる。就職後も最大3カ月間まで、1日2100円(3歳未満、一般世帯の場合)で利用できるようになっている。地元のママたちで作るNPOのスタッフが「ママさんコンシェルジュ」として、府内の保育所の空き情報や地域の子育て支援の情報提供・相談にも応じる。

 ドメスティックバイオレンス(DV)やセクハラなど女性のトラブルや悩みなどにも対応。府の担当者は「就労相談にきた人の話をよく聞くと、DVやうつなどの精神疾患で、子どもの養育が困難なケースもある。専門の相談機関と連携し解決につなげたい」と説明する。